2014年11月16日日曜日

Licor de Mandragora〜バスク地方、魔女のお酒

前回のサンセバスチャンのブログつながりで
今日はバスク地方のお酒をご紹介。


Licor de Mandragora
(リコール デ マンドラゴラ)


こちらのお酒、マンドラゴラ(マンドレーク)という、古くから薬草として使われている
植物で造ったお酒


別名
"魔女のお酒"



原料のマンドラゴラ、薬草としてだけでなく、魔術や錬金術にも用いられて、
不老不死の薬の原料とも言われています。






マンドラゴラを引き抜こうとすると、植物自体が悲鳴を上げ、その悲鳴をはっきりと聞いたものは、発狂して死んでしまう。という伝説まである何ともミステリアスな植物


これだけでも、魔女のお酒と言われるには十分だと思いますが、他にも小話が。



前にブログでも書きましたが、バスク地方のナバーラ
(州的にはナバーラ州ですがバスク地方なのです)


にある人口300人弱の魔女伝説が伝わる村、



(スガラムルディ)

魔女達は土曜日の夜、一つの場所に集い、
"AKELARRE"
と言われる集会を行っていたと言われており



マンドラゴラのボトルにはこんな事が書いてありました
"Utilizaban las Brujas para sus vuelos en las noches de AKELARRE"
魔女達はアケラレに"飛んで"行くためにこのお酒を使っていました。


というのもこのお酒、アルコール度数45度とかなり高め。
魔女達も飛んでしまうほど強いお酒。という事です。



皆さんご存知ハリーポッターやスペインのファンタジー映画パンズ・ラビリンス
などにもこの植物登場しているそうです。


なんかぞくぞくしてしまうミステリアスなお酒。


皆さんもAKELARREに向かう際には、マンドラゴラを飲むのを忘れないように!笑




2014年11月14日金曜日

夏のサンセバスチャンパート2〜Sidrería

夏のサンセバスチャンパート2です。


グロス地区(新市街)にある広場には大きなテントのシードレリアが出現!





シードレリアとは、リンゴのお酒(シードラ)が飲めるお店
または
シードラを造る醸造所。


(今回はシードラが飲めるお店の話です)
こちらのシードレリア、13のシードラの造り手が集まったもの


シードラはもちろん、シードラにあった食べ物もありました



樽から注いでくれるシードラは1€




ボトルは全て5€
ボトルは好きなメーカーを自分で選べます!


そして、シードラに合う食事ももちろん用意されていました。


シードラに合わせる食事と言えばこれ


Chuleta de buey(チュレタ デ ビュエイ)
リブロースステーキ


こちらで、炭で焼いてくれます。



最初に頂いたシードラはこちら




ASTIGARRAGA(アスティガラガ)というサンセバスチャンから内陸に
約5kmほど行った所にある地域で造れています。
結構酸味のつよいフレッシュなシードラでした。

と、お隣に座っていたお年寄りのご夫婦が、

"ちょっとそのボトルの写真を撮らせてくれないか?"

と。もちろんOK!といったら、お礼に二人が食べていた
Tortilla de Bacarao(トルティージャデバカラオ)
タラのトルティージャをお裾分けしてくれました〜

"量が多過ぎて食べきれないから、シードラと一緒に食べて見なさい"
と。

こちらのおじいちゃん、地元の方らしく、シードラが大好きで、嬉しそうに
携帯で撮ったシードラボトルコレクションを見せてくれました。笑


私たちが飲んでいたシードラの写真をまだ持ってなかったみたいで、
ついつい写真を撮りたくなってしまったそう。


そんなお二人にお勧めのシードラを教えて頂きました



ERRENTERIA(エレンテリア)というサンセバスチャンから内陸に約7kmの地域で造られているシードラ。このエチケットの可愛さもさることながら、味わいも酸とリンゴの甘みのバランスがめちゃめちゃよくて、ジュース代わりに飲めちゃうような私好みのシードラでした!
ご夫婦が住んでいるすぐ近くで造っているそう

次にサンセバスチャン行ったらぜひこの
シードレリアに行ってみたいです!




ここ以外でも、普通に路上でもシードラ売っていました。


しかも樽から飛び出てくるシードラを自分でキャッチする体験もできましたよ〜



いや〜シードレリア楽しいですね〜


はまりそうです!








2014年11月9日日曜日

スペイン映画"vivir es facil con los ojos cerrados"〜Living is easy with eyes closed

ついに見に行ってきました


スペイン映画


"Vivir es facil con los ojos cerrados"
(Living is easy with eyes closed)




こちらの映画2013年、スペインで大ヒットした映画



スペインのアカデミー賞てき映画賞、"第28回ゴヤ賞"をいくつも受賞した作品


最優秀映画賞
最優秀監督賞
最優秀主演男優賞
最優秀新人女優賞
最優秀オリジナル脚本賞
最優秀オリジナル作曲賞


以上の6部門で最優秀賞を受賞


内容をざっくり説明すると。。。


舞台は1966年、スペインの南部アルメリア。
映画の撮影の為ジョンレノンがアルメリアに滞在中と知った
彼の大ファンのスペイン人英語教師、アントニオは
彼に会う為アルメリアに向けて出発。
道中、自分の居場所を求めヒッチハイクをしている女性ベレン、
そして家出中の少年フアンホに出会い3人の旅が始まり。。。





映画自体にアップダウンがある訳ではなかったのですが、


見終わった後、なんだかすかっと明るい気持ちになれる良い映画でした!


アルメリアの乾いた大地ときれいな海のコントラストもとても良かったです。



中でも主人公アントニオ演じるJavier Camara(ハビエルカマラ)、
すっごく良かったです。


日本でも有名な、ペドロアルモドバル監督作品にも出演している俳優さん。



そしてベレン役のNatalia de Molina(ナタリアデモリーナ)


彼女のデビューは2013年だそう。まだデビューしたての23歳
ゴヤ賞、最優秀新人女優賞に輝きました。


最後は家出少年フアンホ訳のFrancesc Colomer(フランチェスク コロメール)


バルセロナ出身の17歳。他のスペイン人の若手俳優に比べると
かなり中性的な顔立ちで、身体も細身!

これからの活躍に期待ですね。


この映画、これから日本で上映されるかはまだわかりませんが、


上映された際は、ぜひ映画館へ!!!











2014年11月7日金曜日

夏のサンセバスチャン〜El verano en Donosti

夏のスペイン旅行ブログ、途中でとまっていたのでここら辺で復活です!



今日はサンセバスチャン編。



夏のサンセバスチャン、初めて行きました。




シーズン中のため街中人、人、人!!!



コンチャビーチに関しては、砂浜も狭い事もあって



足の踏み場もありませんでした。



そしてさらに、お祭り開催中!



街のいろいろな所で、催し物が。




路上のチャラパルタ演奏



チャラパルタとはバスク地方の伝統的な楽器。


見た目は木琴みたいです


バスク地方でも有名なシードラ(リンゴのお酒)を造る時に


棒を使ってリンゴをつぶす作業。


これがチャラパルタの起源だと言われています。


バスクで生のチャラパルタを見たのは初めてだったので感動!


しかもこの楽器、2人で演奏するのですが、演奏は即興!


演奏が終わるときの息の合わせかたといったら感動的です!


その他にもこちら


毎年12月に行われるサントトーマスのお祭りでシードラと一緒に食べられる事で有名な


Talo y chistorra(タロ と チストラ)





も街の至る所で売っていて、

タロ造りも生で見学

このお姉さん、ぺたぺたぺたぺた

めっちゃ造るの早かったです。


ちなみに

タロとは、トウモロコシの粉で造った薄いクレープのようなもの

チストラとは細長い腸詰め

タロでチストラを包んで食べます。


ん〜街はにぎやかだ!!!


次回に続く。


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さてさて、サンセバスチャンの話とはずれますが、



本日11/7(金)は
西荻窪にあるスペインバル、Animo(アニモ)にて、シェリーイベント開催します!

時間は19:00〜

私もベネンシアドーラとして参加します。

皆様のお越しお待ちしていまーす!




2014年11月2日日曜日

EOI(Escuela oficial de Idioma del Pais vasco)〜サンセバスチャンの語学学 校

スペインの語学学校(スペインだけではないと思いますが)




どこも結構高いのです。



この前なんとなくサンセバスチャンの語学学校を調べていて、



もともとサンセバスチャンに外国人向けのスペイン語の語学学校は



2件くらいしかなかったのですが



なんと、バスク地方政府による公立の語学学校ができたんです!!!







こちらの学校、バスク地方のいろいろな所



Tolosa,Getxo,Bilbao, Irun,Vitoria-Gasteiz etc... にあり



地域によって勉強できる語学は様々。



バスク語、フランス語、英語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語 etc...




スペイン語の講座を開いている所は限られていますが、



サンセバスチャンにはありました〜!



2時間15分の授業が週に2回



と少し少なめですが、1セメスター



€72,36


公立だけあって、びくりするほどお値段が良心的です。


ちなみにサンセバスチャンの他にスペイン語のクラスがあるのは


BilbaoとVitoria-Gasteizのみです




現地の人も、これくらいの値段だと気軽に、バスク語勉強できますね!